キャブレターをオーバーホールする意味と工賃を知る

整備

ガソリンでエンジンが動いているハーレーは、ガソリンをそのまま燃焼させるのではありません。空気と混合させることで効率的な燃焼を行いますが、その混合を担っているのがキャブレターという部品です。そして長期間走行を続けていると、外から吸い込んだ空気やエンジンの中にある小さな汚れを蓄積させてしまいます。
使用されているパーツの中には早い段階で劣化をするものもあります。そんな汚れを取り除き、部品を新しくする作業がオーバーホールで、ハーレー本体から取り外した後、一度バラバラにして確認や洗浄を行います。

もしキャブレター内で汚れの蓄積が大きくなるとガソリンがしっかりと供給されなくなり、最悪の場合はエンジンが動かずに走行自体ができなくなります。そしてパッキン部品が劣化で弾力性を失うと、ガソリンが漏れる恐れがあります。その他にも漏れたガソリンがスパークプラグを濡らしてエンジンのかかりを悪くし、ガソリン供給の不安定さが速度調整を難しくするなど色々な異常が考えられます。そのようなトラブルを解消できるのがオーバーホールのメリットです。
定期的なメンテナンスとして行うと、トラブルの予防になります。

キャブレターはハーレーの部品の中でも比較的扱いやすいため、多少の清掃であれば素人でも不可能ではありません。ただもちろんリスクが伴い、キャブレター自体がダメになる恐れもあります。そのため専門家に任せた方が無難です。実際に専門家に依頼する時の工賃は、排気量やハーレーのファミリータイプによって変動することが多いです。

125ccまでであれば1万円を下回ることもありますが、定番のツインタイプだと大体は2万円から3万円は想定しておいた方が良いです。そして高額になるとしても、余程特殊なカスタマイズをしていない限り4万円を上回ることはないと考えて良いでしょう。またこの目安はあくまでも作業が洗浄のみで済んだ時の数字で、もし部品の交換が必要になった場合はその部品代も加算されます。